名字の言

 「〇〇寿司」と「〇〇鮨」。どちらの店が高級そうに思えるだろうか? 

投稿日:2019年6月21日 更新日:

 「〇〇寿司」と「〇〇鮨」。どちらの店が高級そうに思えるだろうか? 

ほとんどの人が後者を選ぶという。「寿司」の方は“庶民的で身近に感じる”との声も

小学生に「シュンソク」の漢字を問うと、大半が「瞬足」と答えた。
だが、これは子ども靴の商品名で完全な当て字。本来の「俊足」が霞むほどイメージが浸透しているのだろう

この話を紹介した国字研究家の笹原宏之さんは「漢字圏において日本だけに顕著に起きる、字面に対して意味やイメージを重視する特異な現象」と指摘する(日本漢字学会編『漢字学ことはじめ』日本漢字能力検定協会)。
イメージを左右するのは漢字だけではない。イメージの力で世論操作までされかねない現代では、それなりの注意が必要だ

仏法では「五眼」を説き、物事を見極める眼の大切さを教える。先入観を排し自ら考え、判断する努力が欠かせない。だが世間が「いい」というから「いい」、「悪い」というから「悪い」と決め付ける場合の何と多いことか

ゆえに、正しい情報を粘り強く発信し続けなければならない。
恐れるべきは沈黙すること。
「世論なぞは、自分で導けばよろしい!」(堀口大學訳)。
アメリカの世論と戦った、フランスの作家サン=テグジュペリの言葉である。(川)

-名字の言

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