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『日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず』激闘33 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年4月29日 更新日:

 山本伸一の十軍についての説明に、研修会参加者は目を輝かせて聴き入っていた。

 「第五の『』は、睡魔のことです。たとえば“唱題しよう”“御書を学ぼう”とすると、眠気が襲ってくるという方もいると思います。釈尊も、悟りを得るまでのなかで、この睡魔と懸命に戦っています。

 睡魔に襲われないようにするには、規則正しい生活を確立し、十分な睡眠を心がけることです。さらに、熟睡できるように工夫することも大切です。寝不足であれば、眠くなって当然です。また、眠気を感じたら、冷水で顔を洗うなどの工夫も必要でしょう。

 第六の『』は、恐れることです。

 信心することによって、周囲の人から奇異な目で見られたり、仲間はずれにされるかもしれない。時には、牧口先生のように、迫害され、命に及ぶこともあるかもしれない。

 そうなることを恐れ、学会から離れたり、信心を後退させてしまうことが、これにあたります。結局、臆病なんです。

 大聖人は『日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず』(御書一二八二ページ)と仰せです。信心を磨き、一生成仏していくための要諦は、勇気をもつことなんです。入会するにも勇気です。折伏するにも勇気です。宿命に立ち向かうにも勇気です。信心とは、勇気なんです」

 彼は、参加者一人ひとりに視線を注いだ。どの顔にも決意が光っていた。

 「第七の『疑悔』は、疑いや後悔です。せっかく信心することができたのに、御本尊を疑い、学会を疑い、難が競い起これば、“信心などしなければよかった”と悔やむ。その暗い、じめじめとした心を打ち破るには、すっきりと腹を決めることです。そこに、歓喜が、大功徳があるんです。

 第八の『瞋恚』は、怒りの心です。『折伏をしましょう』と指導されると、“よけいなお世話だ”と憤り、怨嫉してしまう。また、学会の先輩が、本人のためを思い、御書に照らして信心の誤りを指摘すると、腹を立て、恨む。そうした心の作用です」

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