激闘

〝今に見よ!〟との一念で、一生成仏の坂道を!激闘27 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年4月22日 更新日:

山本伸一は、次のように話を結んだ。

 「いかなる試練があろうとも、そのなかで苦労を重ね、同志を守り、仏道修行に励み抜いた人は、最後は必ず勝ちます。試練というのは、自分を磨き抜き、大きく飛躍していくためのものなんです。

 皆さんは、何があっても一喜一憂することなく、〝今に見よ!〟との一念で、一生成仏の坂道を勇敢に上り抜いていってください」

 伸一が、最後に、こう語ったのは、実は三、四年前に、練馬の北町方面で組織が攪乱されるという出来事があったからである。

 ――御本尊に不信をいだき、陰で学会批判を繰り返す総ブロック(現在の支部)幹部がいた。問題が表面化した時には、信心を惑わされた数世帯の会員が離反。しかも、離反者たちは、人間関係を使って、組織を越え、さらに脱会の誘いをかけていたのだ。

 状況の把握の遅れや、多くの幹部が〝何かおかしい〟と感じながら、踏み込んだ指導をできずにきたことが、混乱を大きくする一因となった。

 事態を知った学会本部では、副会長の関久男をはじめ、教学部や婦人部の幹部を派遣した。彼らは、徹底して個人指導を重ねるとともに、一致団結して、弘教の大波を起こしていこうと訴えていった。

 その激励・指導に応え、北町方面の各総ブロックは、「今こそ、変毒為薬の時だ!」と、皆が立ち上がり、果敢に弘教を展開した。

 そして、見事に組織は蘇生し、この一九七八年(昭和五十三年)、支部制のスタートとともに、いよいよ誇らかに、希望の前進が開始されたのだ。

 奮闘の一部始終を聞いていた伸一は、この勤行会で、北町方面のメンバーのために、試練の意味について、あえて言及したのである。

 中国の人民の母・トウ穎超は語っている。

 「闘争を乗り越えてこそ、心も、体も鍛えられる。また、悪いことも良いほうに変えていける。だから私は、苦難を受けているあなたに〝おめでとう!〟と言います」(注)

■引用文献

 小説『新・』の引用文献  注 『トウ穎超革命活動七十年大事記』中華全国婦女連合会編、中国婦女出版社(中国語)

-激闘
-, , , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

“ひたすら諸君の成長を祈り、待っている”激闘4 小説「新・人間革命」27巻

 山本伸一は、グラウンドを回りながら、各方面の音楽隊長と握手を交わし、中等部の隊員を見つけると、歩み寄っては、両手を広げて、抱え込みながら語りかけた。  「すばらしい演技でした。勉強もしっかり頑張って …

no image

「喜びとは、勝利それ自体にではなく、途中の戦い、努力、苦闘の中にある」激闘7 小説「新・人間革命」27巻

 山本伸一は、記者たちに、困難や苦労に立ち向かうことの大切さを語っていった。  「苦闘は、人間として大成していくうえで、必要不可欠です。それが、いかなる逆境にも負けない雑草のような強さを培っていくから …

no image

『苦難を避けるな。苦労しなさい。うんと悩みなさい』激闘6 小説「新・人間革命」27巻

 山本伸一が、「教育」を「教」と「育」に分け、特に「育てる」ことに力を注ごうと考えた背景には、彼の独自の教育観があった。  彼が知る限り、日本の教育は、知識、技術を教えることに力点が置かれていると言わ …

no image

『日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず』激闘33 小説「新・人間革命」27巻

 山本伸一の十軍についての説明に、研修会参加者は目を輝かせて聴き入っていた。  「第五の『睡眠』は、睡魔のことです。たとえば“唱題しよう”“御書を学ぼう”とすると、眠気が襲ってくるという方もいると思い …

no image

「信心の実証を示してこそ、個人指導が完結」激闘19 小説「新・人間革命」27巻

山本伸一が、第三代会長に就任した一九六〇年(昭和三十五年)五月三日の本部総会の席上、大発展を遂げた文京支部は、三支部に分割された。 この時、金田都留子は、文京支部の常任委員から、新設された新宿支部の婦 …