創価班結成35周年 広布の情熱を燃やし一人立て【社説】

 会館を訪れると、青いブレザーに銀バッジを付けた男子部員が笑顔で迎えてくれる。あいさつは歯切れよく、動きは機敏。無事故への配慮が行き届いている。彼らこそ全同志が信頼を寄せる、男子部の要の人材グループ・創価班だ。

 きょう11月2日は「創価班の日」。1976年(昭和51年)の結成から35周年を迎えた。

 本年、新体制で出発した創価班は、スローガンの第一に「師弟勝利の体現者たれ!」を掲げた。任務にあたる自身の姿を通して〝師の心〟を伝えゆくことを目指す。友の幸福を祈り、励ましを送り続ける池田名誉会長の心をわが心として来館者に接し、勇気と希望を送る存在へと、成長と挑戦の日々を進んでいる。

 9月のSGI(創価学会インタナショナル)青年研修会でも、創価班のさわやかな振る舞いが海外メンバーの心を鼓舞し、喜びと感謝の声が相次いだ。

 創価班の活動は、会館での任務に加え、破邪顕正の言論戦、大学校生の育成など多岐にわたるが、その根本に「創価班精神」が脈打っている。学会と会員を徹して守り、誰が見ていなくとも、広宣流布に一人立つことが要である。

 自発能動をモットーに、どんな労苦もいとわない。着任は〝勝ち取る〟もの。多忙な仕事をやり切り、時間厳守で駆け付ける。時に先輩からの厳しい指導も、全て薫陶と受け止める気風がある。

 創価班は、自身を磨く人格鍛錬の道場ともいえよう。彼らはその薫陶を生かし、職場や地域、家庭で実証を示そうと奮闘している。何より広布拡大に先駆することが創価班の誉れである。

 関東方面のある創価班員は今夏、中学校の同級生を十数年ぶりに訪ねた。本人は不在で父親が応対したが、その表情が気に掛かり、勇気を奮って再訪問。実は家庭の危機に直面し、父親は生きる希望を失っていた。真剣な仏法対話の末、「息子ほどの青年に救われた。暗い人生に希望が見えた」と入会を決意。後日、感動の御本尊授与となった。

 今、各地でこうした師子奮迅の弘教が展開されている。池田名誉会長は「わが愛する青年諸君こそ、私が生命を注いで鍛え磨いた、正義の宝剣である。私が未来の世界に贈る、希望の大樹なのだ!」(随筆「我らの勝利の大道」〈青年の新たな陣列㊦〉)と。その青年学会の先頭を、創価班が誇り高く進む。