小説「人間革命」第3巻 あらすじ
2013.03.01投稿
小説「人間革命」第3巻
収録章
「新生」「渦中」「群像」「漣」「結実」「宣告」「道程」
第3巻
あらすじ
第3巻
昭和23年元旦、同志の惰性を戒めた戸田の指導から、座談会と教学を軸に目覚ましい活動が始まった。戦時中に牧口会長が逮捕された伊豆の下田に赴いた戸田は、権力の魔性と獅子王のごとく戦った師を偲(しの)ぶ。
会員は皆、様々な人生の苦悩をかかえていたが、戸田の励ましを受けるなかで宿命を転換し、信心の歓喜と確信に燃えていく。
そのころ、伸一は、戸田の「日本正学館」に就職を勧められ、戸田と会い、即座に入社を決意する。彼は、このころの日記に、「革命は死なり。われらの死は妙法への帰命(きみょう)なり」と記していた。伸一には、戸田の弟子として、ともに宗教革命に殉ずる覚悟はできていたのであった。
同年11月、極東軍事裁判のA級戦犯への判決が宣告される。“勝者が敗者を裁く”というこの裁判を通し、戸田は戦争の本質を凝視(ぎょうし)する。