小説「人間革命」第5巻 あらすじ

第5巻

収録章
「烈日」「随喜」「戦争と講和」「前三後一」「驀進」「布石」

あらすじ

昭和26年5月3日、事業の苦難をすべて乗り越え、戸田は晴れ晴れと第二代会長に就任する。その推戴式の席上、戸田は75万世帯の大折伏を誓い、それができなければ遺骸を品川沖に捨てよと叫ぶ。
時あたかも日本は講和問題を巡って揺れていた。その行方を鋭く見つめつつ、学会は新出発したのである。この年4月の支部の統廃合、聖教新聞発刊をはじめ、「学会常住」の御本尊の授与、御書編纂(ごしょへんさん)の決定、男女青年部結成、宗教法人「創価学会」の設立等々、戸田は短時日の間に着々と広布の布陣を整えていく。7月11日の男子青年部の結成式では、彼は、「ここに集まった諸君のなかから次の会長が現れるだろう」と語る。
翌年には、伸一が組織の第一線に躍り出る。彼が指揮する蒲田支部は2月に初の200世帯を超える折伏を達成し、驀進(ばくしん)の突破口を開く。一方、東北の仙台支部が躍進著しく、戸田は地方拠点の強化にも力を注ぐ。