小説「人間革命」第7巻 あらすじ

第7巻

収録章
「飛翔」「原点」「翼の下」「水滸の誓」「匆匆の間」

あらすじ

昭和28年、学会は7万世帯の達成へ、年間5万世帯の折伏を掲げた。そのために、まず抜本的な人事と、支部中心から地区中心への指導体制の移行が行われた。伸一も第1部隊長に就任し、さらに文京支部長代理となり、信心の団結をもって、弱体の支部を一変させていく。
学会前進の原動力となったのは、戸田の「方便品(ほうべんぽん)・寿量品(じゅりょうほん)」の講義であった。自らの原点たる獄中の悟達に基づき、日蓮仏法の精髄を会員に説いた。我が身が妙法なることを、生命の永遠を、仏法即生活を--その感動と確信が同志の弘教に拍車をかけたのである。
また戸田は、男子部に水滸会、女子部に華陽会(かようかい)という人材グループをつくり、次代の指導者の育成に生命を削っていく。なかでも水滸会は、伸一を中心に、師とともに宗教革命に生涯を捧げることを誓い合う。
11月には学会本部が信濃町に移転し、次の飛躍の基盤も整った。