小説「人間革命」第9巻 あらすじ

第9巻

収録章
「発端」「小樽問答」「展開」「上げ潮」「実証」

あらすじ

舞台は北海道・小樽。地元の学会の中心者である婦人たちが、日蓮宗(身延派)から改宗した会員宅を訪れると、学会の布教を阻止しようと目論む日蓮宗の僧侶に出くわした。双方の話し合いは、やがて法論開催の誓約に至る--北国で突発したこの事件は、創価学会と日蓮宗の公開法論となり、昭和30年の3月11 日、伸一の司会のもと、学会は完膚(かんぷ)なきまでの大勝利を収める。歴史的な“小樽問答”であった。
この春、戸田は、統一地方選挙に同志を推薦する。仏法を生命に刻んだ人格高潔な人材を政界に送り、政治を民衆の手に取り戻すためであった。伸一が指揮をとった東京都議会の大田区と横浜市議会の鶴見区が最高点で当選するなど、全国で53人の同志が当選した。
会員の折伏の情熱は一段と増し、広布の上げ潮となっていく。さらに新潟大火災を通して、会員が得た信心の実証がつづられる。