正義

正義2 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年1月4日 更新日:

ロシアの作家・チェーホフは記した。
「新しい生活のあけぼのが輝いて、が凱歌を奏する時が必ず来る」(注)
一九七八年(昭和五十三年)四月、学会は、山本伸一の第三代会長就任十八周年を目前にして、民衆の凱歌の祭典ともいうべき「合唱祭」に力を注いでいた。
信仰によって、人生の使命を知った喜びとの躍動を、友の幸せのために生きる誇りと歓喜を、歌声をもって表現し、の春風を、地域に、社会に送ろうとしたのである。
創価学会は、七二年(同四十七年)の秋、「」の新しい船出を開始した。
伸一は、いよいよ本格的なの流れを開こうと、着々と準備を整えてきた。
彼が会長就任以来、世界各地を回り、自ら植え育ててきた仏法の種子は、見事に芽吹いていた。
各国・地域に次々に団体も誕生し、それぞれの実情に応じて自主的に活動を推進し、広宣流布の幸の花園を広げてきた。
そうしたなかで、国境を超えて、団体と団体とが連携を強め、、協力し合っていきたいとの声が起こった。
その意向に基づき、七三年(同四十八年)五月に「ヨーロッパ会議」が、八月に「パン・アメリカン連盟」が、十二月に「東南アジア仏教者文化会議」が結成された。
さらに、各国・地域の連帯を世界に広げて交流を図るために、その要となる機関を設けてほしいとの要請も出され、七四年(同四十九年)九月、東京・に「国際センター」が誕生。
次いで七五年(同五十年)一月二十六日、グアムの地に世界五十一カ国・地域のメンバーの代表が集い、歴史的な第一回「会議」が開催されたのである。
創価学会は、一閻浮提広宣流布という日蓮大聖人の御予言を、決して虚妄に終わらせることなく、現実のものとし、新しき時代の朝を開いたのである。
仏法伝持の人とは、大聖人の仰せのままに戦い抜く「行動の人」なのだ。広宣流布のの旗を打ち立てる「実証の人」なのだ。

-正義
-, , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

正義44 小説「新・人間革命」27巻

創価学会は、広宣流布の大使命を担った、地涌の菩薩の集いである。 日蓮大聖人は、その実践について、「我もいたし人をも教化候へ」(御書一三六一p)と述べられている。 広宣流布をめざす自行化他の学会活動に励 …

no image

正義12 小説「新・人間革命」27巻

国家神道を精神の支柱にして、戦争を遂行しようとする軍部政府は、思想統制のため、天照大神の神札を祭るよう、総本山に強要してきた。 一九四三年(昭和十八年)六月末、宗門は、会長・牧口常三郎、理事長・戸田城 …

no image

正義53 小説「新・人間革命」27巻

山本伸一は、文化合唱祭のあと、出席した僧侶と懇談会をもった。 彼は、“学会は、どこまでも広宣流布のために、死身弘法の誠を尽くしながら、宗門を守り抜く決意であり、さらに連携を取り合い、前進していきたい” …

no image

正義32 小説「新・人間革命」27巻

静寂な夜であった。 山本伸一は、一九八一年(昭和五十六年)に執り行われる、日蓮大聖人の第七百遠忌法要を思った。 彼は、その慶讃委員長であり、この式典を、僧俗一丸となって荘厳し、広宣流布への大前進を期す …

no image

正義13 小説「新・人間革命」27巻

軍部政府によって会長の牧口常三郎らが逮捕されるや、周章狼狽した宗門は、牧口一門の総本山への登山を禁ずるなど、学会との関わりを断とうとしたのだ。 日蓮大聖人の仏法の清流は、正法正義を貫いた牧口と戸田城聖 …