正義

正義3 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年1月6日 更新日:

第一回「会議」の席上、国際仏教者連盟(IBL)が発足し、会長に山本伸一が、総裁に日達法主が就いた。
また、この席で、全参加者の懇請と総意によってインタナショナル(SGI)が結成され、伸一がSGI会長に就任。
世界広宣流布をめざす創価学会の、地球的な規模のが組まれたのである。
「世界平和会議」であいさつに立った日達は、「は世界の宗教」であり、「がこの皆様のお姿を御覧になられたならば、どんなにお喜びになられるか」と感慨を込めて語った。
そして、大聖人は、仏法の流布は?時?によると仰せであり、その「時」は、山本会長の努力によってつくられ、今、世界的な仏法興隆の「時」を迎えたと明言し、「最も御本仏の御讃嘆深かるべきものと確信するものであります」と述べている。
さらに、は人類に破滅をもたらすことから、山本会長は、世界平和への潮流を起こそうと、率先して働いていると賞讃。
ますます異体同心の団結をもって、世界平和の実現をめざすよう訴えて、話を結んだ。
伸一は、人類の未来を考える時、一日も早く、平和の大潮流を起こしていかなければならないと、痛切に感じていた。
当時、東西冷戦も続いていた。ソ連と中国も対立の溝を深め、一触即発の状況を呈していた。また、核兵器の保有国も増え、核拡散が懸念され、核の脅威は増大しつつあった。
一方、先進国と発展途上国との貧富の差も激しさを増していたし、、食糧問題等も深刻化していたのである。
伸一は、それらの諸問題を解決していくことこそ、としての重要な課題であり、使命であると考えていたのである。
「未来の宗教というものは、人類の生存をいま深刻に脅かしている諸悪と対決し、これらをする力を、人類に与えるものでなければならない」(注)とは、トインビー博士の洞察である。

■引用文献
小説『新・人間革命』の参考・引用文献  日達名誉総裁のあいさつは、「聖教新聞」一九七五年一月二十七日付参照  注 「二十一世紀への対話」(A・J・トインビー共著『池田大作全集3』所収)聖教新聞社

-正義
-, , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

正義50 小説「新・人間革命」27巻

本部幹部会の翌日にあたる四月二十三日、三重研修道場(旧・中部第一総合研修所)の白山公園で、初の「三重文化合唱祭」が、「創価の歌声で開く万葉の天地」をテーマに、はつらつと開催された。 この文化合唱祭は、 …

no image

正義30 小説「新・人間革命」27巻

僧たちの仕打ちは冷酷であった。 福井県に住む婦人部員の夫が、信心することになった。夫人の念願が叶っての入会である。 入信の儀式の『御授戒』を受けるために、その夫妻に同行して、壮年・婦人の幹部も寺へ行っ …

no image

正義19 小説「新・人間革命」27巻

創価学会は、宗教法人設立の準備に着手し、宗教法人法に基づき、一九五一年(昭和二十六年)十一月一日付「聖教新聞」に設立公告を掲載した。 十二月半ば、宗門は、戸田城聖に総本山の宗務院へ来るように伝えてきた …

no image

正義17 小説「新・人間革命」27巻

学会が、「神本仏迹論」を唱えた笠原慈行の誤りを正したことに対して、宗会は、会長の戸田城聖一人を処分の対象としていた。 戸田は、そこに、会長の自分と会員とを離間させようという意図を感じた。そして、今後も …

no image

正義59 小説「新・人間革命」27巻

三重研修道場周辺の地域に住む人たちの多くが、波多光子と露崎アキの弘教である。 三沢光也の父も、波多の勧めで入会したという。肝臓と胆嚢を病み、「もう長くはない」と周囲の人たちが噂し合っているなかで、信心 …