正義

正義43 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年2月21日 更新日:

どうすれば、一人ひとりが、強いをもつことができるのか──。
山本伸一は、さらに語っていった。
「一つには、の力を痛感する、生活のうえでの体験を、どれだけつかんでいくかです。
体験ある人は強い。それは、の力をで感じているからです。
理論的に、を理解していくことも大切ですし、それが精進の力になることも事実です。
しかし、それだけでは弱い。頭でわかっていることと、生命の実感とは異なります。
剣道や柔道にしても、単に試合のルールを覚え、練習の仕方がわかれば、それで強くなれるというものではない。
実際に、練習を重ね、試合も数多く経験していくなかで、「こうやれば勝てる!」「こういう場合には、こうすればよい」ということを体で覚え、生命で感じていくことができる。
それで、技が磨かれていくんです。
信心も同じです。体験は確信を得る直道なんです。
人生には、小さなことから、大きなことまで、さまざまなや悩みがあるものです。
仕事や、子育てなどに行き詰まることもあれば、不慮の事故に遭遇したり、病で苦しんだりすることもある。
あるいは、「なかなか弘教が実らずに悩んでいる」という方もいるでしょう。
そうした一つ一つの悩みや試練を、自身のテーマとして見すえ、懸命に唱題し、に励んでいくんです。
そうすれば、悩みは必ずできます。一つ、また一つと解決していくこともあれば、
大聖人が『地獄の苦みぱっときへて』(御書一〇〇〇p)と仰せのように、一挙に悩みが解決することもあるでしょう。
また、自分を悩ませていた問題は続いていたとしても、それに翻弄されて苦しんだり、そのことに負けたりしない自分を、確立していくことができるんです。
境涯革命することができるからなんです。
そうした体験のが、仏法への確信を深め、強めていくんです」

-正義
-, , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

正義6 小説「新・人間革命」27巻

山本伸一が、「広布第二章」の世界広宣流布にあたって、最も力を注いできたのは、教学の深化と展開であった。 日蓮大聖人が示された永遠不変の妙法の法理を探究し、御本仏の大精神に立ち返り、それを万人にわかりや …

no image

正義34 小説「新・人間革命」27巻

山本伸一は、僧たちの学会への執拗な誹謗・中傷に、広宣流布を破壊することになりかねない魔の蠢動を感じた。 彼は、「今こそ会員一人ひとりの胸中に、確固たる信心と、広布の使命に生き抜く創価の師弟の精神を打ち …

no image

正義57 小説「新・人間革命」27巻

堺支部の幹部は、さらに話を続けた。 「経文に、御書に照らして、魔も、難も起こらない正法なんてありません。 難を避けるうまい方法はないかなどと考えてはだめです。覚悟を決めることですよ。 実は、魔にも、難 …

no image

正義58 小説「新・人間革命」27巻

いかに時代は変わろうが、信心ある人には、広宣流布の前進あるところには、必ず魔が競い、難が襲う。 波多光子は、周囲のいかなる仕打ちにも、迫害にも挫けまいとの決意を固めた。 入会した友を、その決意に立たせ …

no image

正義20 小説「新・人間革命」27巻

創価学会は、一九五二年(昭和二十七年)八月二十七日に都知事の認証を受け、九月八日に登記を終えて宗教法人「創価学会」が発足した。 これによって、在家信者による未聞の宗教運動の大道が開かれたのである。 つ …