正義

正義49 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年2月28日 更新日:

みずみずしい若葉が、中部の新生を感じさせていた。
四月二十二日午後、会長・山本伸一が出席して、名古屋市ので、四月度本部会が晴れやかに開催された。
伸一の十八周年の「5・3」を目前に控えた本部幹部会とあって、祝賀の思いを託し、壇上には花菖蒲が飾られ、この日の集いに彩りを添えていた。
席上、伸一は、全国の同志の絶大なる尽力と奮闘に衷心より感謝の意を述べ、「皆様方が安心して信心に励み、に邁進できるように、常に矢面に立ち、勇んで戦いの指揮を執っていきたい」と抱負を語った。
そして、御書を拝して、いかなる大難が競い起ころうとも、の力へ、向上の力へ、発展の力へと転じていくなかに、真の仏法者の生き方があることを述べた。
さらに、渾身の力を込めて訴えた。
「仏法の眼を開いて見るならば、私どもは、宿縁深くして、広宣流布の尊き使命を果たすために、、末法に出現したのであります。それは、久遠の昔からの、われらのにほかなりません。
自らこいねがい、仏に誓ったことなのであります。
われわれは、ひとたび決めたこの道──すなわち『信心の道』『一生』『広宣流布の道』『師弟の道』『同志の道』を、生涯、貫き通して、ともどもに勝利の人生を飾ってまいろうではありませんか!」
の大拍手が湧き起こった。
中部の同志が、断固、「この道」を進みゆかんと心を定めた瞬間であった。
「既に広宣流布の基盤は出来上がっております。いよいよ本格的な地域建設の時代を迎えました。
しかし、それだけに、を阻もうとする障魔の嵐も激しさを増してくることは間違いありません。
ゆえに、『日々発心』であり、『日々精進』であります。
「わが人生に悔いなしと言える前進を、今日から再び開始しようではありませんか!」
さらに、大拍手が場内に轟いた。

-正義
-, , , , , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

正義11 小説「新・人間革命」27巻

牧口常三郎の起こした創価教育学会の宗教運動は、長く民衆を支配してきた僧侶によるものではなく、在家、民衆の手による宗教革命であった。 牧口は、日蓮正宗も、時代の変遷のなかで、儀式主義に陥り、葬式仏教化し …

no image

正義3 小説「新・人間革命」27巻

第一回「世界平和会議」の席上、国際仏教者連盟(IBL)が発足し、会長に山本伸一が、名誉総裁に日達法主が就いた。 また、この席で、全参加者の懇請と総意によって創価学会インタナショナル(SGI)が結成され …

no image

正義47 小説「新・人間革命」27巻

「母親の愛は優しく、穏やかで、温かみがあり、寛容でありますが、また同時に最も厳正であり、強烈であり、防護であり、正義感に富んでいるのです」(注1) ──これは、二十世紀の中国を代表する女性作家・謝冰心 …

no image

正義19 小説「新・人間革命」27巻

創価学会は、宗教法人設立の準備に着手し、宗教法人法に基づき、一九五一年(昭和二十六年)十一月一日付「聖教新聞」に設立公告を掲載した。 十二月半ば、宗門は、戸田城聖に総本山の宗務院へ来るように伝えてきた …

no image

正義44 小説「新・人間革命」27巻

創価学会は、広宣流布の大使命を担った、地涌の菩薩の集いである。 日蓮大聖人は、その実践について、「我もいたし人をも教化候へ」(御書一三六一p)と述べられている。 広宣流布をめざす自行化他の学会活動に励 …