正義

正義6 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年1月9日 更新日:

山本伸一が、「」の世界広宣流布にあたって、最も力を注いできたのは、教学の深化と展開であった。
日蓮大聖人が示された永遠不変の妙法の法理を探究し、御本仏の大精神に立ち返り、それを万人にわかりやすく開き示し、世界へ、未来へと伝えていくことこそ、最重要の課題であると、彼は感じていたのだ。
そして、学会として協議を重ね、一九七七年(昭和五十二年)を「教学の年」とした。
伸一は、自ら「諸法実相抄」など、重書の講義を開始し、世界に開く新しい教学運動を推進していった。
この年の一月十五日に行われた第九回教学部大会でも、仏教史観について記念講演をした。
そこでは、仏法は本来、「人間のための宗教」であることや、民衆のなかで広宣流布に戦うことが真の法師であること、寺院の本来の意義等について論じていった。
さらに、翌七八年(同五十三年)も、「教学の年」第二年とし、学会の仏法研鑽の大潮流が広がっていったのである。
また伸一は、「」を迎えた時から、世界広宣流布の道を開くために、全会員が先師・牧口常三郎、恩師・戸田城聖の精神を継承していかなければならないと強く感じていた。
先師、恩師の精神とは、全人類の幸福と平和を実現するために、広宣流布に一身を捧げ抜く決意である。日蓮大聖人の正法正義を貫く、慈悲と勇気の信心である。
大聖人の仏法は、万人が本来、妙法蓮華経の当体であり、「仏」の生命を具えた尊厳無比なる存在であると説いている。
いわば、「生命の尊厳」と「」の哲理である。
学会は、創価教育学会の時代から、その教えを掲げ、弘教を推進してきたのである。
それは、「現人神」といった国家神道の考えを、根本から否定するものにほかならなかっ
た。つまり、国家神道を精神の支柱にして思想統一を図り、戦争を遂行する軍部政府と学
会は、原理的に対決を余儀なくされていたのだ。そこに、牧口、戸田の戦いがあった。

-正義
-, , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

正義15 小説「新・人間革命」27巻

笠原慈行は、「神本仏迹論」を唱え、不敬罪で大石寺を告訴した。 それによって軍部政府は、果敢に折伏を行っていた学会に目を付け、弾圧を開始するにいたり、牧口常三郎は獄死することになるのだ。 戸田城聖は、笠 …

no image

正義26 小説「新・人間革命」27巻

一九七七年(昭和五十二年)の三月、学会は、これまでの御観念文に、創価学会の興隆祈念、初代会長・牧口常三郎と二代会長・戸田城聖への報恩祈念の記載を加える発表をした。 かねてから学会本部には、「勤行の際に …

no image

正義52 小説「新・人間革命」27巻

「三重文化合唱祭」の午後の部が始まる前から、糸のような雨が断続的に降っていた。  文化合唱祭の最後に、山本伸一がマイクに向かった。 彼は、雨の中での出演者の熱唱と熱演を讃えたあと、出席した地域の来賓や …

no image

正義14 小説「新・人間革命」27巻

戸田城聖が学会の再建に踏み出した時、組織は壊滅状態に陥っていた。 そのなかから再出発した在家の団体が、戸田の指導のもとに年ごとに力を蓄え、七十五万世帯という未曾有の大折伏を展開しようというのである。 …

no image

正義62 小説「新・人間革命」27巻

露崎アキは、山本伸一からの伝言と見舞いの品に、跳び上がらんばかりに驚き、喜んだ。 「こんな病魔になんか、負けとれん! 一日も早う元気になって広宣流布のために、そこら中、歩き回らな! 山本先生にお応えせ …