池田先生の中国・北京大学訪問45周年 2019年7月10日

池田先生の中国・北京大学訪問45周年 2019年7月10日

池田先生の中国・北京大学訪問45周年 2019年7月10日
初訪中以来7度訪問 創価大学との交流も厚く

初訪中で北京大学を訪れ、学生らと語らう(1974年6月)。池田先生は後に、小説『新・人間革命』第20巻「友誼の道」「信義の絆」の章などで、同大学との交流の模様をつづっている

 中国最高峰の学府・北京大学を池田先生が初訪問してから本年で45周年。先生は10度の訪中のうち、第1次から第7次まで毎回、同大学を訪れ、教職員・学生らと交流を重ねてきた。北京大学と先生の交流を、このほど来日した同大学国際関係学院の孔凡君教授へのインタビューと併せて紹介する。

 池田先生が北京大学に最初の一歩をしるしたのは、1974年(昭和49年)6月4日。先生は日中両国の相互理解促進を願い、日本語書籍をはじめ5000冊の図書目録を贈呈した。
 同年11月、“図書が届いたので贈呈式を行いたい”と、同大学から再訪の招へい状が寄せられた。2度目の訪中となった翌12月、贈呈式が行われた。さらに第4次訪中では2度目となる図書贈呈が行われ、1200冊の目録が贈られた。
 また先生は、第5次から第7次訪中で3回にわたって同大学で記念講演。その間、創価大学と北京大学との間で学術交流協定が調印(第5次)され、日本人初となる「名誉教授」称号(第6次)、「教育貢献賞」(第7次)が北京大学から先生に授与された。
 創立者が開いた友誼の「金の橋」を渡り、北京大学へ留学した創大生はこれまでに60人以上を数え、北京大学から創大に派遣された交換教員も40人を超えている。
 2001年には、中国で最初の池田思想を研究する機関となった「池田大作研究会」が北京大学に設立。06年には同大学に隣接して創価大学の「北京事務所」が開設され、16年には設立10周年の記念行事が北京大学図書館で開催されるなど、交流が続いている。

北京大学国際関係学院 孔凡君教授
●池田先生の実践を継ぎ両国友好の発展を

 このたび、北京大学の対外交流史をまとめる研究プロジェクトの一環で、創価学会、創価大学を訪問させていただきました。
 北京大学の創立(1898年)以来の対外交流史を改めて編さんし、日本において最も早く北京大学と交流を結んだ創価大学と、その創立者である池田大作先生について調べる中で、さらに深く研究したいとの思いを強くしたからです。
 池田先生は初訪中以来、7度にわたり北京大学を訪問され、1980年(「新たな民衆像を求めて」)、84年(「平和への王道」)、90年(「教育の道 文化の橋」)と3回にわたって講演されています。また、創価大学と北京大学の交流は約40年におよび、その内容も非常に豊富です。
 今回、そうした歴史に立ち会ってきた証言者として、創価学会の原田会長、池田主任副会長、そして創価大学の田代理事長、馬場学長にインタビューさせていただきました。
 それぞれのお立場から、国と国との理解、そして平和は、人間と人間の理解から築かれていくことを強調されていました。
 私の理解では、池田先生は繰り返し、「人間と人間の交流」の重要性を訴えておられます。今回のインタビューを通じて、北京大学と創価大学、さらには国と国の関係にあっても、人間と人間の交流が大変重要な役割を果たしていることを実感しました。
 いま、中日両国の関係は新しい局面を迎えています。両国の流れの「主流」を、友好の方向へと進めていく努力が求められていると思います。
 その推進力として民間の友好交流を一段と発展させていくためにも、創価学会の皆さまには池田先生の実践を継承し、中日友好のために引き続き貢献していただきたい。
 教育をはじめ、中国とのさまざまな交流をさらに強化し、中日友好、そしてアジアと世界の平和のために共に力を尽くしていきたいと願っています。