激闘

「生涯、信行学の実践を」激闘3 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年3月24日 更新日:

 山本伸一が、創価大学の体育館で行われた表彰式典で強く訴えたことは、「生涯、信の実践を」ということであった。

 日蓮大聖人の仏法は、「」の仏法である。それは、私たちの生き方に当てはめていうならば、「生涯求道」「生涯精進」「生涯」ということである。

 大聖人は仰せである。

 「いよいよの信力をいた(致)し給へ」(一一四三㌻)、「弥法の道理を聴聞して信心の歩を運ぶべし」(同一四四〇㌻)、「いよいよ道心堅固にして度・仏になり給へ」(同一一八四㌻)

 明日へ、未来へと、命ある限り法を求め、自分を磨き、鍛え、挑戦していく。それが、仏法者の生き方である。

 ゆえに、信心の功労者とは、過去の人ではない。未来に向かって、広宣流布のために、新たな挑戦をし続ける人である。

 表彰式典のあと、伸一は、創価大学の白ゆり合宿所で開催された、富士交響楽団の「5・3」記念演奏会に出席した。

 さらに翌四日には、在日ソ連大使館の関係者らと共に、創価大学の体育館での第二東京合唱祭に出席。五日には、同大学のブロンズ像前で、「創価学会後継者の日」を祝して、、中等部、少年・少女部の代表らと相次ぎ記念撮影したあと、グラウンドで行われた音楽隊の全国総会に臨んだ。

 席上、あいさつした伸一は、見事な演奏、演技を心から賞讃し、「世界の恒久のために、ひたすら諸君の成長を祈り、待っております。そして、一切を諸君にバトンタッチしたい」と訴えた。

 終了後、伸一は、観客席からグラウンドに降りた。大歓が起こった。彼は出演者をはじめ、集った青年たちをていった。

 この日は、北は北海道の網走、南は沖縄から、全国三千人の音楽隊員が集っていた。

 そのなかには、方面旗を両手で、終始、支え続けてきたメンバーもいた。また、中等部員の隊員もいた。

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