5.3 激闘

「広宣流布の大師匠が誕生するのだ。弟子として」激闘18 小説「新・人間革命」27巻

投稿日:2014年4月10日 更新日:

金田都留子は、地方指導にも喜々として参加した。山本伸一らと共に、静岡県藤枝方面の指導に行ったこともあった。
地元の幹部から、闘病中の会員がいることを聞いた伸一は、早速、翌朝には訪問し、激励した。
包み込むように、病状などを尋ねたあと、確信をみなぎらせ、朝晩の勤行の大切
さなど、信心の基本を語っていった。
同行した金田は、「御本尊の功徳に浴すことができない同志を、一人として出すまい」とする、伸一の強い慈愛を感じた。
「これが指導の心なのだ!」と思った。
金田だけでなく、伸一と一緒に活動に励んだメンバーは、彼の行動を通して、学会活動の在り方と、そこに込められた魂を体得していったのである。
金田たち文京支部の同志にとって、支部長代理の伸一と共に戦ったことが、最大の誉れであり、誇りであった。
一方、伸一も、健気な文京の友を頼もしく思い、深く敬愛していた。
彼らのためには、一切の労苦を惜しむまいと心に誓ってきたのである。
一九六〇年(昭和三十五年)五月三日、伸一は第三代会長に就任する。彼の会長就任が決まった時、文京支部員たちは喜びのなか、何をもって新会長誕生を祝賀すべきか考えた。
メンバーは、かつて伸一から聞いた、彼自身の体験を思い起こした。
──それは、戸田城聖が第二代会長に就任することが決まった時、伸一は、「広宣流布の大師匠が誕生するのだ。弟子として、それをお祝い申し上げるには、弘教しかない!」と決意する。そして、仏法対話を実らせ、戸田の会長就任式となった五一年(同二十六年)五月三日に、同じ会場で弘教した知人への御本尊授与が行われたという話である。
「私たちも、大折伏をもって、山本先生の会長就任を祝福しよう!」
すべてを弘教の活力にしていく──それが広宣流布の団体である学会の在り方である。
文京支部は疾駆した。四月度、見事にも弘教第一位の栄冠に輝いたのである。

-5.3, 激闘
-, , , , , , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

no image

「人生は闘争であり、また、いつまでも闘争であるべきである」激闘1 新・人間革命 27巻

 闘争のなかに前進がある。  闘争のなかに成長がある。  闘争のなかに希望がある。  闘争のなかに歓喜がある。  ヨーロッパ統合の父クーデンホーフ・カレルギーは、信念の言葉を記した。  「人生は闘争で …

no image

「ぼくは、創価学会に入会しようと思っている。君も一緒に信心しないか」激闘22 小説「新・人間革命」27巻

 座談会で言われたことを、林田清夫は、直ちに実行に移した。  早速、座談会の帰りに、自転車店を営む友人の家を訪ね、こう切り出した。  「ぼくは、創価学会に入会しようと思っている。君も一緒に信心しないか …

no image

【随筆】民衆凱歌の大行進<5> 輝かしき五月の三日

随筆 2014年 5月2日 民衆凱歌の大行進<5> 輝かしき五月の三日 共戦の同志よ 正義の大道を断固と!  「よろこばしい青春よ きたれ ここに  そして見よ 明けはなれゆく朝を」  英国の詩人ブレ …

no image

「病によりて道心はをこり候なり」激闘8小説「新・人間革命」27巻

苦闘は、精神を鍛え、人間力を培う父である。苦闘は、歓喜を生み出す母である。  山本伸一は、記者たちに語った。  「私は、青年たちに、苦闘を厭わぬ信念と哲学をもってほしいんです。苦労するのは辛いことです …

no image

昭和54年五月三日 獅子となりて 我は一人征く◆随筆 新・人間革命 80

1979年、すなわち昭和54年の5月3日――。 間もなく、創価大学の体育館で、“七つの鐘”の総仕上げを記念する、第40回の本部総会が行われることになっていた。 本来ならば、その日は、私は、偉大なる広宣 …