4.24

詩聖・杜甫の像に寄す 「随筆 新・人間革命」364 2003-12-19付

投稿日:2003年12月19日 更新日:

ともあれ、詩は「志(し)」である。胸中に湧き上がる烈々たる志(こころざし)をもって、人間の心を動かし、社会を動かすのだ。

それは、第一次の宗門事件の烈風が吹き荒れ、学会の悪戦苦闘が続いていた昭和54年11月のことであった。
その日、私は、神奈川で、深く信頼する若き闘魂の弟子たちと懇談した。
席上、一人の青年が“師弟共戦”の誓いを述べ、皆で歌を歌いたいと言った。
そして、20人ほどの凛々しき青年たちが、音吐朗々と歌い上げてくれたのだ。
「一献歌(いっこんか)」――西南戦争に参加した中津隊の若者たちを歌ったものである。

♪男の子じゃないか
胸を張れ
萬策つきて敗るとも
天あり地あり師匠あり
君 盃をあげ給え
いざ我が伴(とも)よ 先ず一献

青年たちは、長大な原詩から数聯(すうれん)を選び、一部、歌詞を変えて歌ったようだ。若き歌声は、厳粛に響いていった。
その歌を聴くと、微笑む恩師の顔が、私の胸に迫った。
「いい歌だ。もう一回」――結局、何度もアンコールした。
正義の師弟ある限り、天地が無窮であるように、断じて行き詰まりはない。反転攻勢して、必ず勝ってみせる!
私の心は、厳然と晴れやかであった。

【「随筆 新・」364/ 2003-12-19付】

-4.24
-, , , , , , , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

no image

一献歌の歌詞とYOUTUBE動画

「一献歌」創価合唱団男声。 作詞作曲加藤三之輔。この歌は、西南戦争で、 西郷隆盛とともに決起した、中津隊が、別れの杯を交わす情景を謡いあげたものとされ­ています。 男の酒の 嬉しさは たちまちかよふ意 …

no image

神奈川・静岡合同協議会

神奈川・静岡合同協議会 私は、昭和54年5月3日、創価大学での儀式を終えて、その足で、一番はじめに来たのが、ここ神奈川文化会館であった。 到着したのは、午後6時59分。妻と一緒であった。 そこには、大 …

no image

立川文化会館 「あの日あの時 2 池田先生と第2総東京」/2006-09-29付

79年4月23日、立川文化を出発し、学会本部に向かった。 24日のニュースで「会長勇退」の報が流れると日本全体が揺れた。 25日、立川文化に戻った。 「東京には私の席はなかったよ」 みな、絶句した。 …

no image

嵐の4・24 断じて忘るな! 学会精神を 随筆 新・人間革命 079 

◆随筆 新・人間革命 079 「嵐の4・24 断じて忘るな! 学会精神を」 1979年(昭和54年)の4月24日――。 この日、私は、19年間にわたって務めた、創価学会第3代会長を退き、名誉会長となっ …

no image

「一献歌(いっこんか)」の心 あの日あの時 3-7 池田先生と九州〔完〕2008-10-23付

「一献歌(いっこんか)」の心 再び81年(昭和56年)、第1次宗門事件で嵐の九州。 12月15日、熊本文化会館で「一献歌」が紹介された。西南戦争で西郷隆盛のもとに決起した中津隊が、別れの杯をかわす曲と …