9月1日は「牙城会の日」 誓いの師子ありて 広布は盤石【社説】
2014.09.01投稿
きょう9月1日は「牙城会の日」。会館警備の尊き任務に当たる男子部の人材育成グループ「牙城会」の友が、誓いと前進の原点とする日である。
1963年(昭和38年)の9月1日、木造モルタル造りだった東京・信濃町の学会本部が鉄筋コンクリート造りに建て替えられ、落成式が行われた。その意義を込め、76年(同51年)に制定されたのが「牙城会の日」である。今、この地には広宣流布大誓堂が立ち、世界の同志が唱える題目の音声が響く。
小説『新・人間革命』には、牙城会に寄せる会長・山本伸一の真情が描かれている。
「私は、いつも君たちと一緒に行動するわけにはいかないが、心は一緒だよ。使命は同じだよ。どうか、私に代わって、本部を守ってください。会館を守ってください。同志を守ってください」(「厳護」の章)
本部を守る。会館を守る。同志を守る――友の胸には、師と一体の誓いが誇り高く輝く。
大阪府の藤井寺文化会館で任務に当たるメンバーは、今年、「無遅刻9000日」を記録した。万一の事態に備え、消火器の配置箇所はもとより、仮に停電になっても来館者を安全に誘導できるよう、館内それぞれの階段が何段あるか確認し合う。
こうした陰の奮闘を心からたたえ、あらためて感謝したい。
9月を中心に各地で大会を開催する、牙城会大学校生の前進も頼もしい。
神奈川県在住の大学校生は、8年越しの対話で弘教を実らせた。彼は小学生の時、白血病と診断された。医師が一時「中学進学は難しい」とまで告げた3年余の壮絶な闘病の末に寛解。再発も奇跡的に免れることができ、創価大学に学んだ。生き抜く勇気と希望を、子どもたちに――こう誓った彼は、不屈の挑戦で4度目の教員採用試験に勝利。今、高校の教壇に立つ。
1000を超える全国の創価の法城には、きょうも、来館する友を礼儀正しく、笑顔で迎える牙城会の凜々しき姿がある。
その法城の一つ一つが、励ましの闘争を重ねてきた池田名誉会長と、その師と共に広布を開拓してきた同志による師弟共戦の勝利の証し。ゆえに、厳護の任務を全うし、その誇りで対話の最前線に立つ実践こそ、広布のバトンを継ぐ証しともなる。
牙城会のシンボルは師子。御書には「一の師子王吼れば百子力を得て」(1316ページ)と仰せだ。牙城会の陣列がある限り、世界広布は盤石である。