誓願の御生涯を鑑に勝利劇を
今年のNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」。鎌倉幕府の執権・北条義時の一代記を描いている。
彼の晩年、後鳥羽上皇は幕府を朝廷の支配下に置くべく、義時追討の命を下す。「承久の乱」(1221年)である。
これに対抗した幕府側が激戦を制し、後鳥羽上皇ら乱の首謀者は配流されるという衝撃の結末を迎える。
貴族による支配から武士による支配へ。歴史の大転換が起こった。
この翌年の貞応元年(=承久4年〈1222年〉)2月16日、日蓮大聖人は御聖誕された。きょうで満800年を迎える。
「大白蓮華」2月号では、この佳節を記念する新連載「日蓮大聖人――誓願と大慈悲の御生涯」が始まった。
読者からはさっそく、「妻と毎日、御書の拝読に挑戦しています。連載を読み、今まで以上に、御書や大聖人の御生涯を学んでいこうと決意しています」「大聖人が仏法の研さんを始められたのは今の中学・高校生の年齢。まさに“青年の心意気”で時代を見つめ、妙法の智慧を開かれたことでしょう」など、喜びと求道心あふれる声が寄せられている。
混乱する秩序、頻発する自然災害……。激動する社会を見つめながら、「日本第一の智者となし給え」(新1206・全893)との誓願を立て、研さんと修行の道に入られた大聖人。
やがて祈りの中で、「明星のごとくなる大宝珠」(同)という智慧を得られる。
池田先生は、「民衆を根本から救いたいとの大誓願を持ち、必死に求道され、開覚されたのです」「つねに『誓願』があって『悟り』がある。立宗後も、大難を超えられながら誓願を貫くことによって、悟りを深められ、ついには発迹顕本されて、末法の御本仏の御境地を顕されていくのです」と講義されている。
「大白蓮華」新連載に、「『一人の人間』が、偉大な仏の境涯を開いていけることを証明されたのが、日蓮大聖人の御生涯です」と。
命に及ぶ迫害をも勝ち越え、民衆救済の大誓願を貫かれた御一生は、“人間とはかくも偉大なり”との証明であり、それを現代に示してきたのが大聖人に直結する創価の師弟にほかならない。
さあ、「二月闘争」も後半戦。大聖人の御生涯に学び、鑑としながら、わが舞台で、人間革命の勝利劇をつづっていこう。